ロッカーブギウギ その4

そんな少し前を思い出していた。
なにしろ他にやることが無い上、自分の身体の自由はまったくきかないのだ。
しかし、記憶で暇つぶしをする必要もなさそうだ。外から興味深い声が聞こえてきた。

「ふーん、雛乃にしちゃ随分大人な悩みだね。」
「悩みっていうか・・なんとなく劣等感みたいなものがあるんだ・・。」

雛乃と紗理奈の声らしい。

「でも、そんなに男のことなんて知ってどうするの? 雛乃彼氏いたっけ?」
「んん・・・御存じの通りまだ。 でも、そういうことがわからないから自信がつかなくて、出来るものも出来ないという具合なのよ、きっと。」

ロッカーの中にいたが、シュンイチは紗理奈と同時に唸った。
「ふーーーん」

 「ああ、何その顔!?激しくバカにしたでしょ!? そりゃ紗理奈ちゃんは今まで男なんて食っちゃ捨て食っちゃ捨てしてたから、ベテランだよ! 男博士だよ!」
「ちょ、ちょっと、妙な言い方しないでくれる? 私はただ男性と遊んだり、男性を知ることで青春を満喫したいだけよ。不純な気持ちはないわ。」

((まあ、不純な理由なわけだが。))
シュンイチは呟いた。

「だから、紗理奈ちゃん、一生のお願い!私に男の人の相手をする秘術を授けて!なるべくわかりやすく簡単で短時間で効果的にね。」
紗理奈はあきれながら雛乃を諭す。
「ふうー。いい?そんなもの言葉でどうこう伝えるものじゃないし、簡単に上手くなるもんでもないわ。」
紗理奈は付け加える。
「そもそも、私はそんな簡単に身を売るような女ではありません!勝手なイメージは作らないように。」

紗理奈は残念そうにうつむく雛乃をほおって隣にある自分のロッカーをあさった。
「ほら、次の音楽の教科書だしなよ。あんたもロッカーに入れっぱなしでしょ?」
「・・・・うん。」

シュンイチの目の前の扉は開かれた。
「・・・・・・・・・・・

紗理奈は教科書、他数点の雑貨を取り出すと、準備が終わったかどうか雛乃を見た。

「・・・雛乃・・・何やってんの? 授業だよ?」
紗理奈を再びあきれさせたのは、雛乃が再びシュンイチの物をくわえていたからだ。
「ふがふがふが・・・・」
何か紗理奈に言ったようだが聞き取れない。
先日もそう感じたが、雛乃のフェラチオはそれほどテクニックらしいものを感じることはない。ただ、天然の勘というのか、食欲に近い物というか、それを欲しがるだけで相手にとって身悶えるような快楽なのだ。
雛乃のまだ幼さが残る、ピンク色でつんと張った唇がシュンイチの全体を温かく包み込み、その弾力性が、シュンイチの射精感を増長させる。
「ったくもー、授業におくれちゃうよ?」
紗理奈はいつもの我が儘に慣れていたが、少し怒ってみせた。
雛乃は少し強く吸い付いてから チュポンっと放すと紗理奈をキッと睨んで、
「今の私にとってはこっちのほうが大事なの!!どうしても絶対に紗理奈ちゃんに技を教えてもらうからね!!」
こうなった時の雛乃はしつこい事を、親友の紗理奈はよく知っていた。
「はァ。」
溜め息を軽くつく紗理奈。


再びシュンイチの物を先っぽからゆっくりと口の中に戻す雛乃。
チュプチュプチュプ・・・・
真空に近い口の中にある、ほんの少しの空気がはじける。
紗理奈は困った表情で腕を組んで、今必死にひとりの男をイかせようとしている友人を見下ろしていた。
(((う・・・・))
シュンイチに苦しい表情が浮かんだ。雛乃はそれを見て嬉しい表情を浮かべた。
「・・・ねえ雛乃、もうちょと・・・・
紗理奈が何かアドバイスをしようとした時だった。わかってるわ、といわんばかりにシュンイチの物を咽の奥まで届くのではないかと思うほど深く呑み込んだ。
((!!))
今までもシュンイチは包まれる快感を味わっていたのにもかかわらず、実はまだそのピンクの唇が触れていない部分があったのだ。そのまったく慣れていない無防備の部分を、持ち前の弾力感をたっぷり生かしてギュッと締め付けた。
((はああぁぁ!!!))
紗理奈はその時の僕の表情を、腕を組んで冷静に見ていた。
雛乃は、相変わらず目を閉じ、口と舌で赤ん坊をあやし、撫でるように優しく舐っている。だがこのあいだとは違い、今度は完全に根元までを吸い込まれている。もはやシュンイチの下半身は雛乃にくわえられたと言うよりは、もともと雛乃の口から生えているのかと思えるほど完全に同化していた。
((ト・・トロト・・トロトロに溶けてい・・・る・・・ぅ・・・
もちろん溶けているわけではないのだが、そんな科学的な思考など、雛乃の責めの前には全く役にたたなかった。
「雛乃、見てごらん、シュンイチ君の表情。もう人間の脳みそではないよ。これは。」
「ん」
シュンイチの目は白目をむきかけ、口元からはヨダレを垂れ流している。
雛乃はくわえたままシュンイチの表情を見た。
「それ以上やると、そもそものロッカー番としての役割すら果たせなくなっちゃうよ?」
「ん」
それは終わらせようという「ん」なのか?シュンイチはドキっとした。
今の快感のままであって欲しいという気持ちもあったのだが、シュンイチは今の異常に昂揚している射精感を危ないと感じていた。
((う・・あ・・こ、ここから・・イってしまったら・・・だ、だめ!))
シュンイチは自分の「危険」という本能に従い、ここは射精を避けるべきだと考えた。
「ん!んむう! っぱーー!!」
シュンイチがロッカーの中で暴れたので、雛乃の小さな口からシュンイチを取り逃がしてしまった。
「あー!!! これからだったのにー!!!」
残念そうに大声をあげる雛乃。たった今までの刺激から開放されたばかりで、激しく脈を打つ男根。

「・・・・・・雛乃どきな。」

何かを考えた末、紗理奈が雛乃のポジションを奪った。

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